皆さんこんにちは!
荒磯の王者とも呼ばれ、多くのアングラーを魅了するヒラスズキ釣り。
ルアーでヒラスズキを狙うには、条件が揃わないとなかなかアタリを出すこともできません。また強烈な引きにエラ洗い。掛けてから釣り上げるのも難しいです。
そんなヒラスズキの狙い方を、今回は解説していきます!!
こんな人におすすめ
- ヒラスズキを釣ってみたい!!
- どんな状況で釣れるの??
- サラシがあるけど当たらない…

ヒラスズキは難しい感じがありますが、最初の一匹が釣れるとよりイメージが深まり、釣りやすくなります!

- 生まれ:2008,04,11
- 名前:山本朔太朗
- 職業:学生・ブロガー・アングラー・釣具屋の店員
- 目標:釣りのプロになる
- Instagram:@naturefishing__
- #伝説の1匹を追い求め
- お問い合わせはこちら
目次
1,ヒラスズキの釣りは独特

スズキより、「口が小さく、体高がある」ヒラスズキ。河口からどこかしらに居るスズキと違い、独特な生態系で、未だに解明されてないことが多いようです。
漁で取れる数も少ないらしいのですが、かなり美味しい魚なのです。(おすすめはフライ。格別)簡単に食べられるのは釣り人の特権です!
ヒラスズキを狙う基本はサラシ打ち

ヒラスズキは基本的にサラシ打ちで狙っていきます。基本的に凪では口を使いません。
サラシとは磯に高い波やうねりがうちつけ、泡が混じって海が白くなっている状況のことを指します。こういった海の状況で警戒心を解き、口を使い釣ることができます!
サラシが出た上にベイトが入れば、案外イージーでガツガツ食ってくるため爆釣したり、有名エリアでは叩かれすぎてなかなか口を使わないということもある釣りです。
波・風が強いため非常に危険な釣りでもあります。そのためある程度磯の経験がある人ができる釣りでもあります。
特別な状況では口を使う

サラシが出ていない時以外に口を使うタイミングは、ベイトが沢山いるタイミングと夜です。
ベイトがいる時はだいたいどの魚も気が狂うように食うのですが、ヒラスズキはほぼ居着きがいると思っており、だいたいその状況では口を使いに来ます。
また夜です。結構メバリング中に掛かることが多く、夜も暗いので警戒心が解けているんだと思います。
ヒラスズキはランガンスタイル

ヒラスズキは足で稼ぐ代表的な釣りの一つです。
同じサラシにキャストすればするほど口を使わなくなります。そのため何投かして反応がなければ、次のサラシへとランガンしていくスタイルが一般的です。
磯の上で一日中歩き続ける力がある人こそ、厳しい状況で必ず一本を出す力があると思っています。
2,ヒラスズキで使うルアー
ここからはヒラスズキを狙う際に使うルアーを紹介していきます。
ルアー選択で重要な点
ヒラスズキを狙う際にルアーを選ぶ基準は、「強い横風でも立ち向かえるルアー」、「レンジ」、「知名度・実績」のこの3つだと思っています。
強い横風でも立ち向かえるルアー
これがかなり大事。いや一番大事。ヒラスズキ釣りは基本的にアングラー側が圧倒的に不利な状況が多いです。
特に厄介なのが横風。ヒラスズキ釣りは引くコースがかなり大事なのですが、横風が吹くとピンキャストの難易度が格段に上がります。
向かい風はただ飛距離が落ちるだけですが、横風は本当に厄介なので、しっかり安定した飛行姿勢をキープできるルアーで選びが大事になってきます!
レンジ
始めた頃の僕がそうだったのですが、サラシの中をただミノーを巻けば釣れると思っていたのですが、しっかりレンジを意識することが何より一匹に近づく大事なことです。
といっても海がかなり荒れていて、なかなかキレイに通すことは難しい状況も多いです。そのため立ち上がりが早いルアーやウエイトのあるルアーなど、しっかりセレクトしていくことが大切になってきます。
岸際といえど、案外水深があったりします。状況にもよりますが、ヒラスズキの少し上の目線を通すことをイメージしてルアーを入れています。
知名度・実績
やはり釣れているルアーを選ぶことが重要になってきます。
特にカラー選択。僕の勤めている釣具屋さんで、たまにヒラスズキのお客さんを見るのですが、同じカラーだけを買っていかれることがとても多いです。お話を聞くと「このカラーじゃないと釣れない」と皆さん言います。
ヒラスズキ釣りの同じエリアへの二投目は、一投目よりもかなり警戒心が高まっています。そのため実績のあるルアーで素早く拾っていくことが大切だと感じています。
ヒラスズキお勧めルアーを少し紹介
僕がそんなにヒラスズキルアーに詳しくないので、軽く紹介としておきます。
sasuke140 真裂波
まず立ち上がりが素晴らしいなと感じました。着水からクイックなアクションを生むことができます。
そしてシンプルなアクションでテンポの速いジャークからスローリトリーブなど幅広いアクションを入力しやすいと感じています。
僕のパイロッドルアーです!
かっ飛び棒130BR
沖のシモリ狙い用です。シンペンですね。
レンジを入れつつ、ナチュラルに誘える素晴らしい機能が揃っています。
またジャンプライズ製品全般が、強度の面でかなり高い評価を受けており、迷ったらジャンプライズで揃えると思ってもいいと思います!!
マキッパ30g
最終兵器です。
ボトムにつけて、早巻きでストップ&ゴー。マイクロベイトで大きいシルエットで口を使わないときに使っています。ぶれずにまっすぐ泳ぐので、ヒラスズキ狙いで使うことが多いです!
3,ヒラスズキ狙いのタックル
ここからはヒラスズキを狙う際のタックルを解説していきます!
ロッド
まずはロッド選び。個人的に選び方には2つあります!
繊細なロングロッドor強いショートロッド
この二つです。
(ベイトロッドも一緒と考えていますので、ぜひ参考に!!)
繊細なロングロッド
まずはこちらから解説。ロッドのイメージポイントは
- 軽い
- 感度が売り
- ロングロッド(10フィート以上)

この三つが共通ポイントです。具体例でいえばシマノのエクスセンスジェノス110MHやヤマガブランクスのバリスティックヒラ11MHなどの220g台が一つ基準になっています。
ロングロッドの良さはまず高い足場での使用感の良さです。ヒラスズキでは波を避けるために、海から離れたり、高い足場からアプローチすることも少なくありません。その状況で足元まできっちり引けるロッドは釣果に必ず差をつけます。
また軽く、感度が売りという点も非常に大事なポイントになってきます。サラシの中での流れの把握ができるということが魚に口を使わせる情報の一つになります。「ここの払い出しが弱い」とかそういった情報を少しづつ集めて組み立てていきます。
強いショートロッド
次はこちら。ロッドのイメージポイントは
- 完全釣り人優位のファイトができる
- 青物も意識する
- ショートロッド(9フィート台)

この三つが共通ポイント。僕がまだこのタイプのロッドを発掘中なのですが、Baritono93は僕の強いショートロッドのイメージの一つです。
まず完全優位なファイト。ヒラスズキはかなり引く上、暴力的なエラ洗いが魅力的です。それと同時にそのエラ洗いをどう封じるかが釣り上げるカギになります。その中で強い竿で強引に寄せるが一番ばらさないことがわかりました。
そして青物を意識すること。結構サラシの中は青物もついていることがあったり、沖でばちゃばちゃすることもよくあります。そういったときにしっかり対等に戦えるタックルです。ショートロッドだとやはりポンピングのしやすさが個人的に全然違います。
リール
ここからはリール選び。
ロッドによって選んでいくという感じになります。
繊細な汎用C5000XG(PE1.5号セッティング)
繊細なロングロッドに合わせる汎用C5000XG。(ダイワはLT5000)
リールの自重はもちろんリーリングの軽さを軸に選んだリールです。
4000番ではなく5000番台を選んだ理由は、ドラグの強さ。5000番台は少し最大ドラグ値があげられているため、ヒラスズキでは非常に安心感が大きくなります。
汎用はボディーが弱いやリーリングが弱いと言いますが、それを以上にアクションの繊細さがあげると思っています。だからこそ繊細なロッドを選ぶ際は、ぜひ汎用5000番を!!
パワーのSW4000~6000番(PE2号セッティング)
強いショートロッドに合わせるにはSW機をお勧めします。
僕がヒラスズキをSWでしていると、やはり過剰なパワー感じる時があります。しかし不意な青物やランカークラスのヒラスズキが出るときは間違いなくSWのパワーの安心感が必要です。
しかしアクションは少し粗が出るなと感じます。僕は結構リーリングのアクションを多用するので、少し入力したいアクションよりラグがあるなと感じるときはあります。
ですが確実にランディングまで持ち込めるのは、SWの方ですね。
番外編:レバーブレーキという選択肢
主にフカセ釣りで使われるレバーブレーキ。細いハリスではドラグでは間に合わないときがあるのでレバーブレーキを使います。
ヒラスズキの初速も、フカセで50㎝のクロを掛けた時と近しさを感じます。やはりドラグでは間に合わず、少し体勢を崩し、エラ洗いされてバレるというお決まりです。
特にでかいヒラスズキが出る際は、レバーブレーキで狙ってみるのはめちゃめちゃありだと思います。
あとレバーブレーキでヒラスズキやってるのはかっこいい。
ライン選び
これは完全にリールに合わせましょう。
リールに巻く糸はPEラインを使います。安定した飛距離が出せるので、PEライン一択です。
太さはPE2号を基準に、スレているエリアでは1.5号、型がいい時やタマンや青物が混じる際の3号というセッティングです。
リーダーラインはオーシャンレコード一択です。
1.5号には35lb、2号には40lb、3号には60lbという感じです。
60lbでは食わないと思うかもしれませんが、70㎝程のヒラスズキを100lbリーダーで喰わせたこともあるので、なんとかなると思います!
4,ヒラスズキ釣りの絶対装備
ここからはサクッと、絶対しないといけない装備を紹介します。
ライフジャケット

絶対です。ベスト型を絶対です。バックパックとライフジャケットにルアーや小物を詰めるスタイルで行きましょう。
安全な上、ランガンがやりやすいです。
ヒラスズキの皆様は、結構mazumeのライフジャケットをよく使っています。
磯靴
ヒラスズキでは磯が濡れていてつるつるなことが多いです。
この状況では、磯靴でないと非常に危険です。というか磯靴でも滑ることがあるので、スニーカーなどは絶対ダメです。
基本はフェルトとピンが両方あるものを使っていきましょう。かなり滑らなくなります。
グローブ

釣り用グローブも大切です。
磯歩きではどうしても手を岩などにつけて歩く場面があります。その時に素手だとまあ苦しい思いをします。不意にこけて手をつく際も、躊躇はしたくないのでグローブをつけましょう。
地磯ではロープが張ってあるので、グローブをしていると、また動きやすくなります。
5,安全に気を付けてヒラスズキゲームを楽しもう
危険がいっぱいですが、やはり一本出せた時の感動はすごいです。
いろいろなタックルでヒラスズキを狙うことができるので、ぜひ皆さんやってみてはいかがでしょうか??